左利きベースを始めたいけど、左利き用と右利き用のどちらを選べばいいか迷っていませんか。左利きのベースを買おうと楽器屋さんに行ってみたら左利き用の在庫が少なくて途方に暮れた、なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。
左利きの方がベースを始めるときには、利き手の選択だけでなく、楽器の入手しやすさや演奏スタイルの参考にできるロールモデルの存在など、右利きの方とはちょっと違う課題が出てきます。でも、それは裏を返せば左利きならではの個性を音楽に活かせる大きなチャンスでもあると、私は思っています。
ポール・マッカートニーやWANIMAのKENTAさんのように、世界的な左利きベーシストたちは自分の利き手を武器にして唯一無二のスタイルを確立してきました。アニメ「けいおん!」の秋山澪が左利きのベーシストとして描かれたことで、左利きベースへの関心がぐっと高まったのも記憶に新しいですよね。
この記事では、左利きベースの選び方から有名ベーシストのスタイルに学ぶコツ、初心者向けの練習曲、専門店の活用法まで、レフティベーシストが知っておきたい情報をまとめています。
- 左利きベースの選び方とメリット・デメリット
- 有名左利きベーシストの演奏スタイルと学び方
- 左利きベース初心者向けの練習曲とおすすめ楽器
- 専門店の活用法とレフティベースならではの楽しみ方
記事を読み進める前に、定番の左利き用ジャズベースをひとつご紹介します。Squier by Fenderのレフティモデルは、本格的なフェンダーサウンドを手頃な価格で体験できる入門〜中級機として人気の1本です。
左利きベースを始める前に知っておく基礎知識

左利きベースを選ぶ前に、まずは利き手がベース演奏にどんな影響を与えるのかを理解しておくことが大切です。このセクションでは、利き手の役割と楽器選びの基本、さらに世界の有名ベーシストや文化的な背景まで、左利きベーシストとして知っておきたい基礎知識をまとめます。
ベース演奏における利き手の役割
ベース演奏では、右手(ピッキング)と左手(フィンガリング)がまったく異なる役割を担っています。右利き用のベースであれば右手でピッキングをしながらリズムを刻み、左手でフレットを押さえてピッチを作り出すという分業が基本です。この分業が成立するのは、一般的にピッキングのほうがリズム感や瞬発力が必要とされるため、利き手で行うほうが自然なコントロールができるとされているからです。
左利きの方が右利き用のベースをそのまま使う場合、利き手ではない右手でピッキングをすることになります。もちろん、長い練習によって習熟している左利きプレイヤーも世界中にいますし、「楽器は右利き仕様が標準」という環境に適応して右手ピッキングで上達している方も少なくありません。ただ、最初から自分の利き手でピッキングができる左利き用のベースを使うほうが、感覚的にしっくりくると感じる方が多いのも事実です。
東京大学の研究者が解説する利き手のメカニズムによれば、利き手は生後の環境や神経発達の影響を受けながら形成され、細かな制御が求められる動作において優位性を発揮します(出典:東京大学「素朴な疑問 vs 東大」)。ベースのピッキングはまさに繊細なコントロールが問われる動作ですから、利き手で行うことが演奏の精度や安定性に直結するという考え方には一定の根拠があるといえます。
大切なのは「どちらが正解か」ではなく「自分が一番自然に弾ける方向を選ぶこと」です。試奏できる環境があれば、まず両方を試してみて自分の感覚を確かめてみることをおすすめします。自分がしっくりくる持ち方で練習を続けることが、上達への一番の近道になりますよ。
ベースのピッキングは、単純に弦を弾くだけでなく、強弱・アタック感・ミュートタイミングなど繊細なコントロールが求められます。利き手でこの動作を担うことで、細かいダイナミクスの表現がしやすくなるというのが一般的な考え方です。
左利き用と右利き用、どちらを選ぶべきか

左利きの方がベースを始めるとき、最初に直面するのが「左利き用(レフティ)にするか、右利き用で練習するか」という選択です。これは正直なところ、どちらが正解とは言い切れない問題で、ベーシストによって意見も分かれます。それぞれのメリットとデメリットをしっかり把握した上で、自分に合った判断をすることが重要です。
左利き用ベースを選ぶ最大のメリットは、利き手でピッキングができるため、最初から感覚的に自然な演奏ができることです。ピッキングの強弱やリズムのグルーヴ感を出しやすく、初心者でも「弾いている感覚」をつかみやすいという声が多いです。一方でデメリットとしては、左利き用ベースは右利き用に比べて製造数が少なく、楽器店での在庫も限られるため選択肢が狭まること、価格も割高になる傾向があることが挙げられます。
右利き用ベースを選んだ場合、最大のメリットは選択肢の豊富さと価格の手頃さです。楽器店でもオンラインショップでも、圧倒的に多くのモデルが右利き用として流通しているため、試奏や比較がしやすいという実用的な利点があります。また、教則本や動画教材のほとんどが右利き用の視点で制作されているため、学習リソースをそのまま活用できるのも大きな強みです。ただし、利き手ではない右手でピッキングを習得しなければならないため、慣れるまでの時間がかかる場合があります。
さらに第三の選択として、右利き用のベースをリバース(弦の張り替えや改造)して左利き用として使う方法もあります。これはジミ・ヘンドリックスがギターで行っていた有名な方法で、費用を抑えながら左手ピッキングを実現できます。ただし、ナットの溝やブリッジサドルのオフセットなど、楽器の設計上の問題が出ることもあるため、リペアショップに相談するのが安心です。
どちらを選ぶにせよ、大切なのは「楽しんで弾き続けられるかどうか」です。楽器は練習を続けることで上達するものですから、自分が最も弾きたいと思える選択をすることがモチベーション維持の観点からも重要ですよ。
初心者が左利きベースを選ぶときのポイント

左利き用ベースを選ぶと決めたら、次は具体的にどんな楽器を選ぶかというステップに入ります。初心者にとってベース選びは情報量が多くて迷いがちですが、最初から高価なモデルにこだわる必要はまったくありません。まずは「自分が快適に練習を続けられる1本」を見つけることを最優先に考えましょう。
選ぶときの最初のポイントはボディシェイプです。ジャズベース型(JBタイプ)とプレシジョンベース型(PBタイプ)が定番で、ジャズベースはスリムなネックと多彩な音作りが可能で初心者にも扱いやすいとされています。プレシジョンベースはネックが太めですが、シンプルなコントロールと力強いサウンドが特徴で、ロックやパンクに向いています。試奏して握りやすさを確認することが大切です。
次に重要なのがネックの太さと弦のゲージです。手が小さい方や初心者の方には、ネックが細めでフレット間隔が狭いショートスケールモデルもおすすめです。弦のゲージ(太さ)が細いほど押さえるのが楽になりますが、音は少し細くなる傾向があります。最初は細めのゲージからスタートして、慣れてきたら徐々に太くするという方法でも問題ありません。
価格帯の目安としては、入門向けの左利き用ベースは2万円〜5万円台が一般的な選択肢です(購入前に最新の価格をメーカー・販売店の公式サイトでご確認ください)。ヤマハ、フェンダーメキシコ、スクワイア、アービタリーなどのブランドが比較的手の届きやすい価格で左利き用モデルを展開しています。最初の1本に高価な楽器を購入する必要はなく、まず弾いてみて楽器の感覚をつかむことが大切です。
また、アンプ・シールドケーブル・チューナーなどの周辺機器も必要になります。初心者向けのセットで販売されているものを活用すると、まとめて揃えられて経済的です。左利き用ベースの選択肢は右利き用より少ないですが、オンラインショップを活用すれば選択肢を大きく広げることができますよ。
アンプやシールドなど一式セットになった入門モデルはこちら。左利き用(レフティ)対応で、届いたその日から練習を始められる構成です。
初心者の左利きベース選び チェックリスト
- ボディシェイプ:ジャズベース型(JB)またはプレシジョンベース型(PB)で試奏して確認
- ネックの握りやすさ:手の大きさに合ったものを選ぶ
- スケール:手が小さい場合はショートスケールも検討
- 価格帯:入門機は2〜5万円台が目安
- セット購入:アンプやシールドも含んだ入門セットも有効
世界で活躍する左利きベーシストから学ぶ
左利きのベーシストとして演奏を始める上で、世界的な左利きベーシストたちの存在は大きな励みになります。彼らは左利きであることをハンデにせず、むしろ自分のスタイルの核として活かしてきました。
まず誰もが知る存在がポール・マッカートニーです。ビートルズの全盛期を通じて世界音楽シーンを牽引してきた彼は、左利き用にリバースしたヴァイオリンベースを駆使して、あの印象的なベースラインを生み出してきました。ポールのスタイルはシンプルながら楽曲の中で歌うようなメロディアスなアプローチが特徴で、今でも多くのベーシストが参考にしています。左利きのベーシストとして始めようとしている方には、特に大きなロールモデルになる存在といえるでしょう。
日本の現代シーンでは、WANIMAのボーカル兼ベーシストであるKENTAさんが左利きベーシストとして広く知られています。パンクロックのスピード感あふれるリズムを歌いながらベースを弾くというスタイルは圧巻で、そのために専用の左利きシグネチャーモデル「助平」がESP・EDWARDS・GrassRootsから発売されているほどです。KENTAさんの演奏動画は、左利きのピッキングフォームの参考にもなりますよ。
学術的な研究においても、左利きのミュージシャンは演奏技術の面で右利きに対して不利ではないという調査結果が報告されています(出典:ResearchGate『No disadvantage for left-handed musicians』)。つまり、左利きであること自体が演奏の上達を妨げる要因にはならないということです。
他にも、ジミ・ヘンドリックス(ギタリストですがベーシスト志望者にも影響大)やコビー・ディック(Papa Roach)など、左利き用または改造した楽器で個性的なスタイルを確立したプレイヤーは世界中に存在します。彼らの演奏をYouTubeなどで観ながら、自分がかっこいいと思うスタイルを探してみると、練習のモチベーションがぐんと上がりますよ。
けいおん!秋山澪が広げた左利きベーシストの文化
アニメ「けいおん!」の登場人物である秋山澪は、左利きのベーシストとして描かれ、多くの視聴者に強いインパクトを与えました。メインキャラクターとして左利き用のベースを演奏する姿が作中で自然に描かれたことは、左利き楽器への関心を高める上で大きな役割を果たしたと考えています。
澪が使用するベースはフェンダーのジャズベース左利き用モデルをモチーフにしたものとされており、アニメ放映当時(2009〜2010年)に左利き用ジャズベースへの問い合わせが楽器店で増えたという話も伝わっています。これはフィクションのキャラクターが実際の楽器市場に影響を与えた珍しい事例として、音楽業界でも話題になりました。
「けいおん!」が示したのは、左利きがベーシストとして個性的に活躍できるということへの、わかりやすいロールモデルの提示でした。特に若い世代の左利きの方にとって、「自分みたいなキャラクターが格好よくベースを弾いている」という体験は、楽器を始めるきっかけとして大きな後押しになります。
アニメから音楽を始めるというルートは、今では一般的なものになっています。「けいおん!」をきっかけにギターやベースを始めた方は当時非常に多く、その中に左利きの方が含まれていたことが、左利き向け楽器の需要を後押しするひとつの流れにつながりました。左利きベースに興味を持ったきっかけが澪だった、という方はぜひ堂々と語ってほしいですね。それだけ強い動機は、練習を続ける力になりますよ。
「けいおん!」は京都アニメーション制作の音楽アニメで、2009年に第1期、2010年に第2期が放映されました。軽音楽部の女子高生たちが青春とバンド活動を通して成長する物語で、登場キャラクターたちが実際に演奏するシーンのリアリティが高く評価されました。
左利きベースのデメリットを強みに変える考え方
左利き用ベースには正直なところデメリットもあります。しかし、そのデメリットを正しく理解した上で向き合うことで、左利きベーシストならではの強みに変えていくことができます。ここを乗り越えられるかどうかが、長く楽しくベースを続けられるかどうかの分かれ目になるかもしれません。
最も大きなデメリットは選択肢の少なさです。右利き用と比べると、左利き用は市場に流通している数が少なく、楽器店の店頭で試奏できるモデルが限られることがほとんどです。特に地方では左利き用を置いていない楽器店も多く、実物を見て購入するという体験が難しいことがあります。この問題に対しては、大都市の大型楽器店や通販サイト、左利き専門の楽器店(後述)を活用することで乗り越えることができます。
次のデメリットは価格の高さです。生産数が少ないため、同スペックの右利き用と比べると1〜2割程度高くなることが多いです。また、中古市場にも左利き用は少ないため、状態の良い中古を安く入手するという選択がしづらい面があります。ただしこれは、1本の楽器を大切に長く使うモチベーションになるとも言えます。
教則本や動画教材の多くが右利き用で制作されているという点も悩みのひとつです。しかし近年は、映像をスマートフォンで左右反転して見る方法が手軽に使えるようになっており、YouTubeの動画なども左右反転表示できるアプリやブラウザ拡張機能があります。これを活用すれば、右利き用のレッスン動画も左利き視点で参考にできます。
右利き社会で生きる左利きならではの日常の苦労については、左利きのあるある:右利き社会でストレスを減らすコツでも詳しく解説しています。ベースに限らず、左利きとして生活する上でのヒントが詰まっていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
左利きベースを長く楽しむための実践ガイド

楽器を選んだら、次は実際に演奏を楽しみながらスキルを磨いていくステージです。左利きベーシストとして長く音楽を続けるためのポイントを、練習法・楽器選びの細かいコツ・専門店の活用まで具体的に解説します。
レフティベースがかっこいいと言われる理由
ステージに立っている左利きベーシストを見て、なんとなくかっこいいと感じたことはありませんか。これは単なる印象ではなく、いくつかの理由がある現象です。レフティベースが放つ独特の雰囲気は、左利きベーシストならではの武器になります。
まず、左利き用のベースはステージ上で目立ちます。バンドメンバーのほとんどが右利きのなかで、一人だけヘッドが逆方向に向いているベースを弾く姿は、それだけで観客の視線を引きつける要素になります。ポール・マッカートニーやKENTAさんが演奏する映像を見てもわかるように、左利きベーシストの存在感はステージに独特のアクセントを加えます。
また、「普通と違うことをやっている」というイメージも、かっこよさの大きな部分を占めています。右利きが多数派の世界で、あえて自分の利き手にこだわって演奏するという姿勢には、強さと個性を感じさせる説得力があります。観客もそれを感じ取るため、パフォーマンスへの注目度が上がるのです。
さらに、レフティベースを演奏するプレイヤーは、数々のデメリットを乗り越えてきた経験を持っています。選択肢の少ない中で楽器を探し、右利き用の教材を工夫して活用しながら練習を積んできたという背景が、演奏者としての個性と深みを作り出しているとも言えます。そのストーリー自体が、見る人にかっこよさを感じさせる要素のひとつなのかもしれませんね。
もちろん、かっこよさは最終的には演奏の内容から生まれるものです。でも、左利きベーシストであることはそのスタート地点でひとつの個性として機能する。これは純粋に左利きのアドバンテージだと思いますよ。
エレキベース選びで失敗しないためのポイント
左利き用エレキベースを選ぶ際に、初心者が特に気をつけておきたい具体的なポイントをまとめます。楽器は一度購入すると長く使い続けるものですから、しっかり情報収集してから選びましょう。
まず確認したいのが弦の本数です。ベースの基本は4弦ですが、5弦・6弦のモデルも存在します。初心者は4弦からスタートするのが圧倒的におすすめです。5弦・6弦は音域が広がる反面、ネックが太くなり演奏難易度も上がります。まず4弦でベースの基礎を身につけてから、必要に応じてステップアップしましょう。
次にピックアップの種類についても理解しておくと選択の幅が広がります。シングルコイルはスリムでクリアなサウンドが特徴で、ジャズベースに採用されることが多いです。ハムバッカーは太く力強いサウンドで、ノイズが少ないのが利点です。どんな音楽をやりたいかによって選ぶべきピックアップが変わってきますから、好きなアーティストの使用機材を参考にするのも有効な方法です。
ボディ材も音に影響しますが、初心者の段階ではそこまで細かく気にしなくても大丈夫です。それよりもネックの握りやすさと全体の重量を重視しましょう。重いベースは長時間の練習で体に負担をかけることがあります。左利き用ベースは試奏できる機会が少ないため、同じシリーズの右利き用を試奏して感覚を確認し、左利き用を注文するという方法も実用的です。
また、購入時には付属品と保証も確認しておきましょう。初心者向けのセットにはストラップ・シールド・チューナーなどが付属しているものもあり、個別に揃えるよりお得なことがあります。楽器は購入後に弦の張り替えや調整(セットアップ)が必要になることもあるため、購入後のサポートが充実しているショップを選ぶことも大切なポイントです。
左利き楽器専門店の効果的な活用法

左利き用ベースを探す上で、専門店の活用は非常に有効な手段です。一般的な楽器店では左利き用の在庫が限られていることが多いですが、専門的に左利き楽器を扱っているお店では、選択肢が格段に広がります。また、スタッフが左利き楽器に精通しているため、具体的なアドバイスや自分の演奏スタイルに合った楽器の提案を受けられる点も大きな強みです。
東京・御茶ノ水エリアは日本最大の楽器の街として知られており、複数の大型楽器店が軒を連ねています。その中で、左利き用楽器の取り扱いに定評があるのが下記のお店です。
- 谷口楽器(東京・御茶ノ水)
谷口楽器は左利き用楽器のラインナップに力を入れており、実際に手に取って試奏できる環境が整っています。左利き用ベースを初めて試奏する場合にも、スタッフが丁寧に対応してくれますよ。東京近郊にお住まいの方や、遠方から訪問できる方はぜひ足を運んでみてください。
また、専門店には在庫にないモデルをオーダーで取り寄せてもらえる場合もあります。希望のブランドやモデルが決まっているなら、取り寄せ注文の相談をしてみると良いでしょう。
さらに、購入後のメンテナンス(弦の張り替え・ナット調整・ネックの反り修正など)を相談できる信頼できるショップとの関係を築いておくことは、長くベースを続けていく上でとても心強いことです。
オンライン購入を活用する場合は、返品・交換ポリシーを事前に確認し、できれば同じシリーズの右利き用を実店舗で試奏してから注文するという方法がおすすめです。左利き用の試奏機会が得にくい分、事前リサーチをしっかり行うことがミスマッチを防ぐポイントになります。
左利きベース初心者におすすめの練習曲

楽器を手に入れたら、いよいよ実際に曲を弾いてみましょう。初心者がモチベーションを保ちながら上達するためには、難しすぎず、かつ弾いていて楽しいと感じられる練習曲を選ぶことが大切です。
まずおすすめしたいのがMONGOL800「小さな恋のうた」です。シンプルで力強いベースラインが特徴で、リズムを掴みやすく、4弦の基本的な動きを練習するのに最適です。テンポも速すぎず、フィンガリングの基礎を固めながら曲として完成させられる達成感が得られます。文化祭やストリートライブで演奏されることも多く、人前で披露する機会を想像しながら練習できるのも魅力です。
次に、アニメ「けいおん!」の「don’t say “lazy”」もおすすめです。左利きベーシストの秋山澪が弾く曲として印象深く、ロックなグルーヴ感を体感しながらフィンガリングのコントロールを練習できます。テンポはやや速めですが、まずはゆっくりのテンポから始めて徐々に上げていく練習方法で対応できます。
他にも、スピッツ「チェリー」のベースラインはシンプルかつ音楽的で初心者にも弾きやすく、クロマチックスケールの練習(全弦を順番に1フレットずつ上がっていく基礎練習)は指の独立性を鍛えるのに効果的です。毎日5〜10分のクロマチック練習を続けるだけで、数週間でフィンガリングのスムーズさが実感できてきますよ。
左利きの方が日本でどのくらいいるかについては、左利きの確率はどのぐらい?日本と世界の違い・遺伝についても徹底解説の記事が参考になります。左利きベーシスト仲間がどのくらい存在するかを知ると、コミュニティへの親近感も湧いてきますよ。
曲が弾けるようになってきたら、コードの仕組みを学ぶと表現の幅がぐっと広がります。指板上でコードを視覚的に理解できる教則本として、こちらが参考になりますよ。
初心者におすすめの練習曲リスト
- MONGOL800「小さな恋のうた」:シンプルなベースラインで基礎練習に最適
- けいおん!「don’t say “lazy”」:ロックグルーヴを体感できる
- スピッツ「チェリー」:メロディアスで弾きやすいベースライン
- クロマチックスケール:毎日5〜10分で指の独立性を鍛える
左利きベースで自分らしい演奏スタイルを築こう
最後に、左利きベーシストとして長く音楽を楽しんでいくための心構えと、これまでの内容のまとめをお伝えします。
左利きベースを選んだということは、それだけで一つの決断をしたということです。選択肢が少ない中で自分に合った楽器を探し、右利きの視点で作られた教材を工夫しながら活用し、練習を続けていく。そのプロセス自体が、自分だけのスタイルを作り上げる過程になります。右利きのベーシストとは少し違うルートを歩むからこそ、独自の音楽的アイデンティティが生まれやすいという面もあります。
練習を続ける上で有効なのは、自分の演奏を録音・録画することです。スマートフォンで手軽にできますし、客観的に自分の演奏を聞くことで改善点に気づきやすくなります。また、動画や教則本で右利き用の内容を左右反転して見るという工夫は、今や多くのアプリやブラウザ機能で簡単にできますから、積極的に活用しましょう。
左利きベーシストのコミュニティも、SNSやオンラインフォーラムに広がっています。左利き専用の情報を発信しているアカウントをフォローしたり、同じ境遇のベーシストと交流したりすることは、孤独感を解消するだけでなく、実用的な情報収集にも役立ちます。
左利きベース まとめ
- 利き手でピッキングができる左利き用ベースは、演奏の快適さを高める選択肢
- 左利き用・右利き用どちらにもメリット・デメリットがあり、試奏して決めるのがベスト
- ポール・マッカートニーやWANIMAのKENTAさんが左利きベーシストの代表的な存在
- 「けいおん!」秋山澪が左利きベーシストの文化的認知を広げた
- 初心者は2〜5万円台の入門機から始め、ボディと握りやすさを重視する
- 左利き専門店(東京・谷口楽器など)を活用すると選択肢が広がる
- 練習曲は「小さな恋のうた」「don’t say “lazy”」など弾きやすい曲から始める
- 右利き用教材は左右反転して活用する工夫が有効
- 左利きベースであることはステージで個性的に目立つ強みになる
- 楽しんで弾き続けることが、左利きベーシストとして成長する一番の近道
楽器は続けることが何より大切です。専門家への相談や公式サイトの最新情報もぜひ参考にしながら、自分らしい左利きベーシストへの道を楽しんで歩んでいきましょう。

