利き足の調べ方、そのような方法があるかと思い検索している方へ。
利き足の見分け方や利き足・軸足の違い、子どもの利き足の見分け方、利き足テスト、利き足矯正、両利き足、逆足トレーニングといった言葉がいろいろ出てきて、どれを信じていいか分からなくなることがあると思います。
この記事では、スポーツや動作の現場でよく使う考え方に寄せて、実際にどの足が利き足なのかを自分で確認できるように整理していきます。
結論としては、利き足は一つの動作だけで決めないこと、いくつかの簡単なテストを組み合わせて総合的に見ること、この二つをおさえておけば迷いません。
あなたの足の使い方のクセが分かると、トレーニングの組み立てやケガ予防もしやすくなるはずです。
今回は左利き・右利きどちらでも使えるような説明にしています。自分の足の利きがどちらかわからず、ちょっと特殊かも?という人でもそのまま読めていける内容です。
- 利き足を日常動作から安全に判定する手順
- 軸足との違いとスポーツでの役割の分け方
- 子どもの利き足を見るときの注意点
- 逆足を鍛えて両足使いに近づける考え方
利き足の調べ方で知っておきたい基本

まずは「利き足ってそもそも何なのか?」「なぜ軸足と分けて考えるのか?」を押さえておきましょう。ここをあいまいにしたままテストだけやると、動作によって利き足が変わって見えてしまいます。日常でできるチェックもこの章にまとめます。
利き足の見分け方の基本
利き足は、何かを操作したり、細かいコントロールをしたりするときに自然に選ばれる足です。ボールを蹴る、紐を引っかけるといった「ちょっと繊細さがいる動き」のときに出てくる足ですね。
逆に、体をしっかり支える、長く立っている、力を地面に伝えるといった「安定していたい動き」のときに選ばれるのは軸足で、この二つの役割は体の中ではっきり分かれていることが多いです。ここをセットで見ると迷いにくくなります。
見分けるときのポイントは次の三つです。これは大人でも子どもでも同じです。
- 無意識に前へ出るかどうか(とっさの一歩がどちらか)
- 細かいコントロールが必要な場面で選ぶ足かどうか
- 長く立っていられるのはどちらか(これは軸足のヒント)
一番大事なのは「無意識に」出る足を見ることです。準備してから出した足だと、普段のクセではなく「こうしたほうがいいかな」という考えが混ざりやすいからです。なので、日常生活でふとしたときにどちらの足が前に出ているかをメモしておくと、あとから見返せて便利です。
利き足を見るときに合わせてやっておきたいのが、片足立ちのテストです。
片足立ちは、下肢のバランス機能や支持力を簡単に見るときに使われる、とてもベーシックなテストです。厚生労働省のe-ヘルスネットでも「片足立ちテストは足の筋力やバランス機能を調べるのに適していて、短時間で安全にできる」と説明されています(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「片足立ちテスト」)。
この考え方はスポーツでも応用できて、長く安定して立っていられるほうは「支える力が高い=軸足に向いている」と判断できます。逆に、すぐにグラグラするほうは「細かいコントロールで使う足=利き足に向いている」と考えられます。
ここで「じゃあ片足立ちで長く立てないとダメなの?」と心配になる人もいると思いますが、そうではありません。
片足立ちはあくまで「どちらがより安定しているか」をざっくり見るものです。競技レベルによって求められる時間は変わりますし、床の状態やその日の体調でも変化します。なので、1回の結果で白黒つけるのではなく、3~5回やって平均的に長く立てるほうを軸足寄りと見て、反対側を利き足寄りと見ておくと安全です。
よくある勘違い
「右手が利き手だから右足も利き足」と思い込んでいるケースがかなり多いです。
実際には、足は手よりも生活環境やスポーツ歴の影響を受けやすく、手と足が違う人もたくさんいます。なので、手のクセから決めつけず、ここで紹介しているような動作ベースのテストを必ずやってくださいね。
チェックのコツ:1日で全部やろうとせず、朝・昼・夜や別の日に分けて同じテストをすると、より「いつものクセ」に近い足が分かります。スポーツ指導者の人は、練習の最初と最後で2回見ておくと、疲労で軸が変わるタイプも見つけやすいです。
ボールキックでの利き足判定
ボールを蹴るテストは、利き足を見つけるときの「王道」みたいなものです。とにかく分かりやすいし、準備するものも少ないですからね。
床にサッカーボールやバランスボール、なければ丸めたタオルでもいいので置いて、「じゃあこれちょっと蹴って」と声をかけます。このときに0.5秒くらいでスッと出てきた足が、その人の利き足になっていることがほとんどです。
注意してほしいのは、「全力で蹴ってみて」と言わないことです。全力で蹴るとなると、人は「より強く蹴れる足」を選びがちです。
強く蹴れる足と、細かくコントロールできる足は、必ずしも同じではありません。利き足として知りたいのは後者=コントロール寄りのほうなので、「軽くでいいよ」「当てるだけでいいよ」と声をかけて、普段のクセを引き出してあげてください。
もう一つポイントがあります。それは「どちらの足で踏み込んでいるかを見る」ことです。蹴った足が利き足なのは分かりやすいですが、そのときに一歩前に出して体を支えていた足は、実は軸足としてとても優秀です。
スポーツではこの「支えるほう」を知っておくことが、ポジションやステップの指導にめちゃくちゃ役立ちます。
子どもにやるときは、ボールをいきなり置くのではなく、キャッチボールの延長のように軽く転がして、止めた足をそのまま蹴らせるとより無意識が出ます。止めた足が利き足、残った足が軸足になりやすいです。
スポーツ経験が長い大人の場合、サッカー・フットサル経験者だと「両足で蹴れるからどっちでもいい」と言う人が出てきます。こういうときは、次のように掘り下げます。
- とっさにシュートを打つならどっち?
- ゴール前で狭いスペースに押し込むならどっち?
- 浮き球のボールをトラップするときどっちを先に出す?
こう聞くと、多くの人は「そうだなあ、やっぱり右(左)かな」と答えます。つまり、瞬間的に精度を出したい場面では、やっぱり「本当の利き足」を選んでいるんです。
サッカー系の指導者さんは、この質問パターンを覚えておくと、プレーヤーの隠れた得意足を拾いやすくなります。
屋外でやるときは周囲の安全を最優先にしてください。転がったボールを追いかけたときの転倒や、蹴り損ねで足をひねるケースは、特に小学校低学年で起こりやすいです。安全なスペースと柔らかめのボールを使いましょう。
階段ジャンプでの利き足確認
階段や段差の上り下りは、利き足を調べるうえでかなり精度の高い動作です。というのも、階段を上がる瞬間って、いちいち「どっちの足にしよう」と考えないですよね。意識していないときに出る足こそ、あなたの体が「この足がやりやすい」と感じている足です。
やり方はシンプルです。
- 10~15cm程度の安全な段差を用意する(自宅の階段でOK)
- 普段どおりのテンポで上がってもらう
- 最初に上がった足を記録する
これを3回くらいやって、全部同じ足ならその足は「動作を始めやすい=利き足寄り」の足です。もし2回目だけ反対側が出た場合は、足場の位置や身体の向きの影響かもしれません。そういうときは場所を変えてやりなおしてください。
さらに精度を高めたいときは、段差を「跳び越える」テストも入れてください。
水たまりをまたぐようなイメージで「ここからここまでピョンとして」と言うと、ほとんどの人は片足で踏み切ります。このときに地面を最後に蹴った足が軸足で、空中で振り上がった足が利き足です。踏み切り脚と振り上げ脚を分けて考える、陸上系の人にはおなじみの見方ですね。
段差テストで見るポイント
| 見るポイント | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| 最初に出る足 | 動き始めの利き足 | 素早い反応を見るのに向いている |
| 踏み切った足 | 軸足・支持足 | ジャンプ系競技で重要 |
| 着地した足 | バランスをとる足 | 片足着地の安定性を見るときに見る |
ここまでやると、「あ、私は右で始めて左で支えるタイプなんだな」とか「蹴るのは左だけど踏み切りは右なんだな」といった、より細かい利き足のパターンが見えてきます。
これが分かると、スポーツでのスタート姿勢や切り返しのときの足の置き方がすごく決めやすくなるんです。
軸足との違いでみる利き足

ここで一度、利き足と軸足を整理しておきましょう。利き足は「動かす・当てる・細かくコントロールする」ための足、軸足は「支える・踏む・力を伝える」ための足です。どちらも大事ですが、役割が違うので、トレーニングで鍛えたいポイントも変わります。
例えばサッカーのシュートを思い浮かべてください。右足でシュートする人は、多くの場合、左足でガッと地面を踏んで体を支えています。
このとき、左足はボールに触っていないのにものすごく重要な仕事をしていて、もし左足(軸足)がふにゃっとしていたら、右足のシュートは威力も方向もガタガタになります。逆に、左足で支えがしっかりできる人は、右足のシュートが安定していることが多いです。
この「動かす足・支える足」の考え方は、陸上の走高跳びやハードル、バレエ、チア、武道など多くの競技で共通しています。
バーを越えるときに高く上がるほうが利き足、バーを押し出すように地面を蹴るほうが軸足、といった具合です。
なので、「シュートは右」「踏み切りは左」というように、動作ごとに利きが変わる人がいてもまったく問題ありません。これを「クロスドミナンス(交差利き)」と呼び、手や目でも同じことが起きます。

重要なのは、一つの動作だけで決めつけないことです。ボールを蹴るときは右足が利き足っぽいけど、階段は左から上るし、片足立ちも左のほうが安定する、という人は、右が「動かす足」で左が「支える足」という、とてもきれいな分担になっています。
こういう人に「あなたの利き足は右です!全部右でやりましょう!」と矯正してしまうと、せっかくのバランスが崩れてしまいます。
クロスドミナンスは、左利き・右利きが混在する人に特に多いです。
手は左で書くけど、足は右が安定する、みたいな人ですね。このタイプはスポーツで「相手に読まれにくい」動きをしやすいので、無理にそろえず、どちらも使える状態を伸ばすと良いですよ。
また、バランス系のテストで有名な片足立ちは、支持足(=軸足)を見つけるのにとても有効です。
開眼片足立ちで30秒以上立てるかどうかは、高齢者の転倒リスクを見るときにも使われるくらい信頼されている方法なので(医療・介護分野でも使われています)、スポーツでも「じゃあ今日は軸足はどっちが安定するか見ておこうか」というときに取り入れるといいです。
もちろん、スポーツの場合は年齢や筋力、競技の特性で基準が変わるので、結果はあくまで目安として扱ってくださいね。
子どもの利き足の調べ方
子どもの利き足を見ようとするときにまず知っておいてほしいのは、「大人よりも揺れる」ということです。
手の利き手がはっきりしてくるのはだいたい3~4歳ころと言われますが、足のほうはもう少し遅く、5~6歳くらいまでは状況によって右だったり左だったりします。だから、1回のキックで「この子は右足!」と決めるのは早すぎます。
おすすめの方法は、日常でよくやっている遊びの中で観察することです。
- 公園でボールを蹴るときどっちが多いか
- ケンケンをするときに最初にどちらでやるか
- 階段を上るとき一段目はどっちか
- 床に座った姿勢から立つとき、どちらの膝を先に立てるか
- 走っていてつまずいたとき、とっさにどちらを前に出すか
これを1週間くらい観察して、「だいたい右が多いな」「この子は左から始めることが多いな」という傾向がつかめたら、それが今のその子の利き足です。もちろん成長とともに変わることもありますが、そのときはまた観察すればOKです。
ここでやってほしくないのは、無理に右足にそろえようとすることです。
昔は「右に合わせたほうが便利」という考えが強く、左利きの子が右に矯正されるケースがありましたが、今は無理な矯正はあまり推奨されていません。
ストレスになったり、動作の学習が遅れてしまったりするからです。レフティラボでも何度も書いていますが、子どもの左利き・右利きは「本人が自然に出しているほうを尊重する」のが基本です。詳しい話は左利きが右に矯正されかけた経験から見るでまとめています。
もし、歩き方が極端にぎこちない・どちらの足でもうまく立てない・ケンケンが全然できない、といった様子があれば、発達や筋力の問題が隠れていることもあります。
そういうときは小児科や理学療法士など、発達を見られる専門家に一度見てもらってください。この記事の内容はあくまで一般的な目安であり、医療的な診断ではありません。
正確な情報や最新のリハビリ手法は、必ず公的機関や医療専門職の発信を確認してください。
一方で、幼児期は神経系が一番伸びる時期なので、遊びの中で逆足を使わせるのはとても良いことです。
ボールを右でも左でも蹴ってみる、トランポリンで左右跳びをしてみる、左右交互に段差を上がる、といった「両足を楽しく使う遊び」を入れてあげると、将来的に両足使いのベースができます。
これはサッカーでも体操でもダンスでも活きるので、保護者の人もぜひやってみてください。
スポーツで使う利き足の調べ方

ここからは、競技やトレーニングでそのまま使えるチェック方法をまとめます。部活やスクールで選手を見ている人は、ここをテンプレのようにしておくと毎回同じ基準で見られるので便利です。
リスト式のテスト、両利き足の考え方、逆足の鍛え方、利き手との組み合わせなど、現場でよく聞かれるポイントを全部拾っていきます。
リスト式利き足テスト法
スポーツ現場で「この子どっちの足が得意なんだろう?」と迷うときに使いやすいのが、リスト式のチェック法です。
要するに、決めておいた動作をいくつかやってもらって、全部でどちらの足を多く使っているかを見るやり方ですね。これならコーチが変わっても同じ紙を使えば判定のブレが少なくなります。
基本の項目は次のとおりです。
利き足チェックの例(大人・ジュニア共通)
- 床のボールを蹴る(軽くでOK)
- 自転車・キックボードのペダルを最初に踏む
- 階段を最初に上がる
- 片足立ちで長く立てるほう
- 不意に軽く押されたときに出る足
- 走り幅跳びをするときの踏み切り足
- 座ってから立ち上がるときに前に出す足
このうち「蹴る・またぐ・前に出す」タイプの動作は利き足、「立つ・踏み切る・支える」タイプの動作は軸足として出やすいです。なので、チェックシートでは利き足側に〇、軸足側に△をつけておくと、あとで見返したときに「この子は蹴りは右だけど支えは左だな」とひと目で分かります。
チームスポーツだと、ポジション決めやセットプレーのときにこの情報がとても効きます。例えばサッカーで右利きのウイングを使うなら、左足でしっかり支えられるかどうかがカットインの成功率を左右します。
逆に、左で蹴るけど右で支える子なら、右サイドに置いても意外とプレーしやすかったりします。こうした「足の役割のパターン」を早い段階で押さえておくと、選手本人も自分の得意が説明しやすくなります。
このリスト方式の良いところは、一度作ってしまえば学年が上がっても同じものを使える点です。ジュニア年代では簡単な項目だけにして、中高生になったら「片脚での着地安定性」や「方向転換で切り返す足」など発展させると、より競技に寄せた判定ができます。
両利き足のメリット整理
サッカー、バスケ、ダンス、格闘技のように左右を頻繁に使う競技だと、「片足だけで全部やろうとする」ことが壁になります。
ディフェンスに読まれますし、コースを切られたら何もできない、という状態になりやすいからです。
そこで効いてくるのが両利き足=左右どちらの足でもある程度同じことができる状態です。
両利き足の一番のメリットは、プレーの選択肢が一気に増えることです。右で蹴れないから一度持ち替えて左、というワンテンポがなくなるだけで、マークを外せる場面はぐっと増えます。
さらに、相手に「この人はどっちで来るか分からない」と思わせられるので、身体を寄せられにくくなります。これは特にフットサルや1対1が多いポジションだと実感しやすいと思います。
もともと左右差が小さい人、いわゆる「隠れ左利き」や「隠れ両利き」っぽい人は、日常の中でかなり自然に両足を使っています。
そういう人は、使えているほうの足をさらに鍛えつつ、今はまだ出番が少ない足の出し方も覚えていくと、短期間で「両足とも試合で使える」レベルに到達しやすいです。
そうしたタイプの見つけ方はあなたは隠れ左利きかも?特徴や簡単にできる診断方法でまとめている考え方とかなり近いので、合わせて読んでおくと自分の体の左右バランスがつかみやすくなります。
デメリットをあえて挙げるなら、練習量と時間がかかることです。
利き足と同じレベルまで逆足を上げようとすると、どうしても反復が必要で、最初のうちはミスも増えます。これは仕方ないので、「逆足を使うときはミスしてもOK」という空気を作っておくこと、そして本数管理をして「今日は逆足100本」といったように見える形で取り組むことが大事です。
試合のときだけ逆足を使おうとしても、ほぼ出てこないので、練習のときから「今のは逆足ね」と明示してあげてください。
まとめると:両利き足は「できたら最強」だけど、目標は「左右で6:4くらいまで近づける」でも十分実戦で使えます。完璧を目指すより、試合で困らないラインを先に作るほうが現実的ですよ。
逆足トレーニングの考え方
「今の利き足はそのままでいいから、もう一方の足も試合で使えるようにしたい」という人には、逆足トレーニングが一番効果的です。ここではテクニック面とフィジカル面の両方からやり方を整理しておきます。
テクニック面でやること
まずはボールタッチの回数を逆足だけ増やすことです。リフティング、インサイドパス、トラップ、ドリブル。こうした基礎動作を逆足だけでやる時間を、一日の練習の中に必ず入れます。
目安としては、利き足で100回触ったら逆足で150~200回触るくらいのイメージです。最初は時間がかかりますが、1~2週間続けると、明らかにぎこちなさが減ってくるはずです。
次に、スタートの足を意図的に逆にします。例えば、ダッシュのときにいつも右足から出ているなら、あえて左足から出るスプリントを10本入れる、ラダーを逆足スタートでやる、といった形です。これをやると、神経系が「どっちからでも動ける」回路を作ってくれるので、逆足での反応が早くなります。
フィジカル面でやること
逆足だけシングルレッグの種目を増やします。片足スクワット、片足デッドリフト、片足ジャンプなど、片脚で行うトレーニングを、弱いほうの足で1~2セット多くやるだけでも、踏ん張りやすさや着地の安定が変わってきます。
これは見た目の筋力アップというより、「この足で支えても大丈夫」という脳と関節の安心感をつくる意味合いが強いです。
日常でできることとしては、歯磨きのときに逆足で立つ、階段を逆の足から上がる、買い物袋を持っているときに逆の足を前に出す、といった「微妙に逆を選ぶ生活」を入れておくと、無意識のレベルでも逆足が出やすくなってきます。
利き手じゃないほうを鍛えるときの考え方は利き手じゃない方を鍛えるメリットと日常で実践できる習慣と同じなので、手と足でセットでやると脳の切り替えがスムーズになりますよ。
スポーツ中に逆足を多用する練習をするときは、足首や膝にいつもと違うストレスがかかります。違和感や痛みがあるときは無理をせず、必ず一度休んで専門家に相談してください。
ここで紹介しているメニューはあくまで一般的な目安です。競技レベルが高い場合や既往歴がある場合は、個別にトレーナーの指示を仰いでください。
利き手と利き足の関係性

「右利きだけど利き足は左です」「左利きだけどサッカーは右です」という人、実はかなり多いです。
こうした手足の利きが交差している状態をクロスドミナンスと呼びますが、これは決して珍しいことではなく、環境やスポーツ歴の影響で自然にそうなっているケースがほとんどです。
左利きの人は子どもの頃から右手・右方向に合わせる場面が多いので、「手は左、足は右」というパターンが作られやすいんですよね。
このタイプの人が心配しがちなのは「自分は変なのかな」「ちゃんとした動きになっていないのかな」ということだと思いますが、まったく問題ありません。
むしろ、相手から見ると「どっちで来るか分からない」ので、スポーツではプラスに働くことが多いです。
例えば、左手でパスを出す動きが強いけれど、足は右でシュートできると、ディフェンスの寄せが遅れます。バスケやフットサル、ラグビーのような対人競技では、こうした「読まれにくさ」はすごく価値があります。
ポイントは、手と足は別々に見ていいというところです。「手が右だから足も右でないといけない」ということはありませんし、「足は左で生きているから手も左に直そう」という必要もありません。それぞれの場面でどちらがやりやすいかを選んでいけばOKです。
また、言葉の面で「利き手の対義語がない」といった話もありますが、これは実際に体の使い方が人によって違いすぎて、きれいに一言で言えないからなんです。
つまり、それくらい人間の利きには幅があります。だからこそ、「手はこう、足はこう、目はこう」と自分の中で分けて把握しておくと、トレーニングも生活もやりやすくなります。
利き足の調べ方を総まとめ
ここまでいろいろなやり方を見てきましたが、最後にもう一度まとめておきます。利き足の調べ方に「これ一つで完璧!」というテストはありません。だからこそ、複数の簡単なテストを、日を分けて、できれば違う場面で行うのが一番現実的で、しかもミスしにくいやり方です。
やることはシンプルです。
- ボール(またはタオル)を軽く蹴ってみる
- 階段や小さな段差を何回か上がってみる
- 片足立ちを左右でやってみる
- 誰かに軽く押してもらってとっさに出る足を見る
- ジャンプ・踏み切りでどちらが安定するかを見る
これを2~3日、なるべく違うタイミングでやってみて、いちばん多く出た足を利き足、逆側を軸足としておけばまず困ることはありません。
もし動作によって利き足が変わる人なら、「蹴るときの利き足」「支えるときの利き足(軸足)」のようにメモを分けておくと非常に親切です。コーチに見せるときも、そのほうが伝わりやすいですしね。
自分の利き足がどちらか分かったら、この記事で紹介した方法をぜひ試してみてください。
逆足トレーニングを少し足すだけでも、プレーの幅はすぐに変わります。特に子どもや成長期の選手は、無理に矯正せず「今できる動き」を伸ばすほうがパフォーマンスが安定します。
左右が自然に使えるようになってくると、姿勢のゆがみや片側だけの張りも軽くなっていきますよ。
本記事はスポーツ・日常動作で使われる一般的な考え方をもとにしています。
痛みがある、歩行に違和感がある、左右差が極端に大きい、転倒が増えたなどの症状がある場合は、必ず医師・理学療法士・トレーナーなどの専門家にご相談ください。
最新の基準や注意点は、各公的機関や医療機関の情報で確認するようにしてください。最終的な判断は専門家と一緒に行いましょう。

