左利きで野球を始めようとしたとき、左利き用グローブがなかなか見つからなかったり、右投用なのか左投用なのか表記がややこしかったりして、モヤモヤした経験のある人は多いと思います。
特に、野球グローブの左利き用モデル、少年用の左利き用グローブ子供向けなどは、売り場でもネットでも情報がバラバラで、「結局どれを選べばいいの?」となりがちですよね。
いざ買おうとすると、メーカーごとに表記も違うし、友だちやコーチに聞いても解釈がバラバラで、余計にわかりにくく感じることもあるはずです。
このページでは、そんな左利きのあなたが、自分にぴったりの左利きの野球グローブを選べるように、野球グローブの基礎知識から、少年軟式グローブを左投げで使うときのポイント、軟式グローブと硬式グローブを左利きで選ぶ場合の違い、さらに大人向けや草野球向けの考え方まで、まとめて整理していきます。
用語の意味やサイズの目安、ポジションごとの向き・不向きなども、できるだけかみ砕いて解説していきます。
私自身、左利きで野球をやってきた中で、「野球グローブの左は選択肢が少ない」「左投げ用グローブはそもそも並んでいない」といった現実に何度もぶつかってきました。
子供のときは、チームに左利きが自分一人で、「このグローブで我慢して」とサイズの合わない右投用を渡されたこともあります。当然、右手でボールを投げることになるので非常に辛かったです。
だからこそ、左利き用グローブを探しているあなたの「これ知りたかった!」に、できるだけリアルに、そして具体的に寄り添っていきたいなと思っています。
この記事を読み終える頃には、左利き用グローブの基本、左投げ用と右投用の違い、子ども向けサイズの考え方、野球グローブ左利き用人気ブランドの特徴、そして自分にとってベストな一つを選ぶための判断軸が、スッと頭の中で整理されているはずです。
「次にスポーツショップへ行ったら、こういうポイントを見ればいいな」「ネット通販ではこの条件で絞り込めばよさそうだな」と、すぐに行動に移せる状態をゴールにしていきます。
- 左利きの野球グローブの基本と表記の意味がわかる
- 少年用から大人用まで左投げグローブの選び方がわかる
- 軟式と硬式で左利きグローブを選ぶポイントが整理できる
- 左利き向けグローブのブランドや価格感の目安がつかめる
左利きの野球グローブ基礎知識

まずは、左利きの野球グローブまわりでよく出てくる「左利き用」「左投げ用」「右投用」「LH」「RH」といった言葉を、しっかり整理しておきましょう。
ここがあやふやなままだと、せっかく買ったグローブが利き手に合わない、なんて悲しいことになりかねません。
逆に言えば、この章のポイントさえ押さえておけば、売り場やネットでのミスはかなり減りますし、店員さんとの会話もスムーズになりますよ。
左利き用グローブと左投げ用
野球では、よく「右投用」「左投用」という言い方をします。
ここで大事なのは、表記の基準は「どちらの手でボールを投げるか」だということです。利き手そのものではなく、「投げる手」が基準になっているので、左利きの人ほどここで混乱しやすいんですよね。
左利きでボールを左手から投げる人は、右手にグローブをはめます。このときに必要なのが、左投げ用グローブです。
一方、右手で投げる人(右投げ)は左手にグローブをはめるので、右投用グローブを使います。頭ではわかっていても、売り場で実物を持つと「あれ、どっちだっけ?」となりがちなので、改めて言葉とイメージを結びつけておきましょう。
売り場でよく見るのが、「右投用(右投げ)=左手にはめる」「左投用(左投げ)=右手にはめる」という並びです。
左利きの人は、この左投用グローブを探すことになります。ここを勘違いして右投用を買ってしまうと、「あれ?逆の手にはまる……」ということになるので注意です。特に実物を触れないネットでのお買い物時には注意しましょう。
特に、子どものグローブを親御さんが買うときは、店頭のポップだけを見て判断せず、「この子はどちらの手で投げるのか?」を必ず確認してから選ぶのがおすすめです。
「利き手」と「投げる手」は必ずしも一致しない
もう一つややこしいのが、「利き手」と「投げる手」が必ずしも一致しないケースです。書くときは左利きだけど、ボールは右手で投げる、という人も意外と多いです。
特に小さいうちは、周りに右利きが多い影響で「なんとなく右で投げている」パターンもあります。
そのため、グローブ選びのときは「利き手はどっち?」だけで決めるのではなく、実際にキャッチボールをしてみて、どちらの手で投げるほうが自然かを確認すると安心です。
ここを丁寧に確認してから右投用・左投用を選ぶと、買ってから「やっぱりこっちが投げやすいかも…」と後悔するリスクを減らせます。
ポイント
- 左利きで投げる人は右手にはめる左投げ用グローブを選ぶ
- 右投用・左投用の表記は「投げる手」を基準にしている
- 利き手だけでなく、実際に投げやすい手を基準に考える
- ネット通販では商品説明欄を最後まで読むのがおすすめ
野球グローブ左利き表記LHとRH
グローブのタグや商品説明には、LH・RHというアルファベット表記が書かれていることがあります。
これも最初はかなり紛らわしいんですが、基本だけ押さえれば怖くありません。特に海外メーカーのグローブや、海外サイトから輸入する場合は、この表記の理解が必須レベルです。
メーカーやショップで少し意味が変わることもありますが、一般的には次のようなイメージで使われることが多いです。メーカーの例で言うと
| 表記 | 英語 | グローブをはめる手 |
|---|---|---|
| RH | Right Hand | 右手にはめる(左投げ用) |
| LH | Left Hand | 左手にはめる(右投げ用) |
この「手にはめる」を軸に考えると、RH=右手にグローブをはめるから左投げ用、LH=左手にはめるから右投げ用、という整理がしやすくなります。
ただし、これが本当にややこしいですが、「右投げ用」「左投げ用」という意味でRH・LHを使うショップもあるので、表記だけで決めつけず、「どちらの手にはめるのか」「どちらの手で投げるのか」を説明文で確認するのが安全です。
海外メーカーのグローブを買うときのコツ
ローリングスやウィルソンなど、海外メーカーのグローブを個人輸入する左利きプレーヤーも増えています。その場合、商品ページが英語のままになっていることも多く、RH・LHの意味を一度混乱すると、そのまま間違えて注文してしまうこともあります。
そんなときは、「Throws with Right Hand? Left Hand?」という表現に注目してみてください。多くの海外サイトでは、「投げる手」を選ぶプルダウンが用意されているので、Left Hand Throw(左投げ)を選べば、右手にはめる左利き用グローブがカートに入る、という流れになっていることが多いです。
注意しておきたいこと
- LH/RHの意味はショップによって微妙に違うことがある
- 「左投げ用」「右投げ用」の日本語表記とセットでチェックする
- 海外サイトでは「Throw」の表現をよく読む
- 不安なら商品ページのQ&Aや店舗への問い合わせもアリ
サウスポーという言葉の背景や、左利き選手がスポーツでどんな特徴を持つかは、同じレフティラボの左利きを意味する英語サウスポーの記事でも詳しくまとめています。左利きスポーツ全般の視点も押さえておきたい人は、あわせてチェックしてみてください。
少年軟式グローブ左投げ用の選び方
少年野球で左利きの子どもがグローブを選ぶときは、軟式ボールに合った柔らかさと、子どもの手に合うサイズがかなり重要です。
ここを外すと、「ボールが全然つかめない」「重くて扱えない」といったつまずきにつながります。特に、左利き用は在庫が少なく、「ある中から選ぶ」形になりやすいので、選ぶポイントを事前に整理しておくことが大事です。
最初の一つは万能タイプがおすすめ
ポジションがまだ決まっていない段階では、投手用や外野用などの専門型よりも、オールラウンド(内野・外野兼用)タイプが扱いやすいです。
少年軟式グローブ左投げ用のオールラウンドモデルなら、練習の中でいろんなポジションを試しながら、自分に合う守備位置を探していけます。
チーム事情によっては、「今日は外野、次の試合はファースト」「急きょピッチャーをやってみようか」といった起用も多いので、ひとまずどこでも守れるグローブを持っておくと、子ども自身もプレーの幅を広げやすいです。
ポケットの深さも中間くらいの設定になっていることが多く、ゴロもフライもそれなりに対応できるのがオールラウンド型の強みです。
柔らかさと軽さをチェック
少年用の左投げグローブは、最初からある程度柔らかく仕上げられているものを選ぶと、キャッチボールの段階からストレスが少ないです。
固すぎるグローブだと、子どもの握力ではポケットを閉じきれず、「キャッチしたのにポロっとこぼれる」ということが増えてしまいます。
できれば、お店で実際に子どもにグローブをはめてもらい、ボールをつかむ動作をさせてみるのが一番です。そのとき、「指先まで力が届いているか」「グローブを閉じる動きで顔がゆがむくらい頑張っていないか」をチェックしてみてください。
ラクにパクっと閉じられるくらいの柔らかさと軽さなら、練習が楽しくなりやすいです。
少年軟式グローブ左投げ用チェックリスト
- 軟式用グローブかどうか(硬式用は重くて固い)
- 子どもの手でしっかり握り込める柔らかさか
- サイズが大きすぎず、小さすぎないか
- オールラウンド型か、ポジション特化型かを確認
- 左投げ用(右手にはめる)であることを必ず確認
さらに、少年野球ではボールの種類も試合ごとに変わることがあります。
低学年向けの柔らかいボールを使うリーグもあれば、学年が上がるにつれて硬めのボールに変わるケースもあります。ボールの種類が変わるタイミングでグローブも見直すという意識を持っておくと、パフォーマンスも上げやすいです。
グローブ左投げ子供向けサイズ
サイズ選びは、左利き・右利きに関係なく悩ましいところですが、左投げ子ども向けグローブはそもそも選択肢が少ない分、「だいたいどのくらいが目安なのか」を知っておくとかなり楽になります。
特に、「ちょっと大きめを買って長く使わせたい」という親心と、「今すぐジャストで使いやすいサイズがいい」というプレーヤー目線のバランスをどう取るかがポイントです。
年齢ごとのおおまかな目安
あくまで一般的な目安になりますが、少年軟式グローブのサイズ感は次のように考えることが多いです。
- 幼児〜小学低学年:9〜10インチ前後
- 小学中学年:10〜11インチ前後
- 小学高学年:11〜12インチ前後
左投げ用グローブも基本的には同じですが、左利き用は在庫が少なく、ぴったりのサイズが見つかりにくいのが正直なところです。
その場合は、少しだけ大きめを選んで、しっかり型付けしてあげるのも一つの方法です。グローブは「指先までちゃんと届くか」「手首のベルトを締めたときにブカブカしすぎないか」で、ざっくりサイズ感をチェックできます。
「大は小を兼ねる」はグローブには通用しないことも
服やスパイクなら多少大きくてもなんとかなりますが、グローブは「大きすぎるとボールがうまく扱えない」という問題が出やすいです。
特に内野をメインに考えている子どもの場合、大きすぎるグローブはゴロさばきや送球の動作を邪魔しがちなので注意が必要です。
サイズと安全面について
ここで紹介したサイズは、あくまで一般的な目安です。手の大きさや筋力、ポジションによって最適なサイズは変わりますし、メーカーごとにフィット感も違います。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、ケガのリスクや競技レベルに関わる部分については、最終的な判断は専門家にご相談ください。
左利きの子どもがスポーツでどんな強みを持ちやすいか、周りの環境からどんな影響を受けやすいかについては、レフティラボ内の左利きは理解が遅いと言われがちな理由と対策の記事でも触れています。道具選びとあわせて、メンタル面もケアしてあげられると良いかなと思います。
野球左利き左投げグローブポジション
左利きが野球をやるとき、「どのポジションが向いているか?」はかなり大きなテーマですよね。
グローブ選びも、ポジションのイメージがあるかどうかで変わってきます。「ピッチャーになりたい」「外野で遠くのフライを取りたい」など、子ども本人の希望も含めて考えていくと、グローブ選びがグッと楽しくなります。
左利きが起用されやすいポジション
一般的に、左利き・左投げが多いのは次の3つです。
- ピッチャー(投手)
- ファースト(一塁手)
- 外野手
ピッチャーは、左投げ特有の角度やボール軌道が大きな武器になります。
左バッターに対するクロスファイア気味のボールや、右バッターの内角をえぐるスライダーなど、左投げならではの球筋はバッターにとって本当に打ちづらいです。
そのため、監督が「左利きの子が入ったら、まずピッチャーを試してみたい」と考えるのも自然な流れです。
ファーストも、左利きが有利と言われるポジションです。
ベースに入ったときの捕球動作や、二塁・三塁への送球の流れを考えると、左投げのほうがスムーズに体を開きやすい場面も多いです。
外野手も同様で、キャッチしてから内野へ送球する動きが自然になりやすいので、左利きの外野手は草野球でもよく見かけます。
内野手やキャッチャーはどうする?
ショートやサード、キャッチャーなどは、公式戦レベルではほとんど右投げの選手が担当するのが現状です。
これはルールで禁止されているわけではありませんが、送球の流れやプレーの効率を考えると、左投げには不利な場面が多いためです。
例えば、ショートで一塁に送球するとき、右投げならステップの流れで自然に投げられますが、左投げだとやや体の向きを調整する必要が出てきます。
とはいえ、少年野球や草野球レベルでは、絶対にダメというわけではありません。チーム事情で「キャッチャーがいないから、まずはやってみよう」というケースもありますし、ポジションを限定せずにいろいろ経験すること自体は悪いことではありません。
ただ、「本格的に高校野球まで続けたい」と考えているなら、ピッチャー・ファースト・外野をメインにイメージしてグローブを選んでおくと、後々の選択肢が広がりやすいです。
「絶対にこのポジションは無理」ということではなく、チーム事情やレベルによっては左利きショートや左利きキャッチャーが活躍するケースもあります。
ただし、本格的に野球を続けたい場合は、ピッチャー・ファースト・外野を軸にグローブを選んでおくと、後々の選択肢が広がりやすいです。
左利きならではのスポーツでの強みや、少数派であることのメリットについては、左利きの不便さと強みを整理した記事でも紹介しています。野球だけでなく、「左利きであること」をどう活かすかという視点で読みたい人におすすめです。
左利きの野球グローブおすすめ

ここからは、具体的にどんな左利きの野球グローブを選んでいけばいいのか、軟式と硬式の違い、ブランドごとの特徴、草野球や大人用グローブの考え方、そして予算感の目安まで、一気に整理していきます。
あなたがグローブ選びで迷ったときの「道しるべ」的なパートです。「これだけ押さえておけばひとまずOK」というポイントを、できるだけわかりやすくまとめていきますね。
左利きグローブ軟式と硬式の違い
まず押さえておきたいのが、軟式用グローブと硬式用グローブは構造から用途まで別物ということです。
左利きかどうかに関係なく、ボールの種類に合ったグローブを選ばないと、捕球感が悪かったり、耐久性に問題が出たりします。
「とりあえず安かったから硬式用を買って軟式で使う」「逆に軟式用を硬式で使う」といった選び方は、正直おすすめできません。
軟式グローブを左利きで使う場合
軟式用グローブは、ゴムボールの衝撃に合わせて、比較的柔らかく軽く作られています。
左利き用の軟式グローブは、少年野球から草野球までかなり幅広くラインナップがあり、「まずは軟式でキャッチボールから始めたい」左利きの人にはぴったりです。
少年用の軟式ボールには学年ごとにサイズや硬さの違いがあり、日本では公益財団法人 全日本軟式野球連盟が公式球や大会を統括しています(出典:公益財団法人 全日本軟式野球連盟公式サイト)。こうした公式球に合わせて、各メーカーが軟式用グローブの設計をしているので、軟式リーグでプレーするなら軟式グローブを選ぶのが前提になります。
価格も、本革のエントリーモデルなら1万円前後から、合成皮革を使った入門モデルなら数千円台からあります(あくまで一般的な相場感です)。
キャッチボール用・遊び用なら合成皮革、本格的に試合も出たいなら本革モデルといった分け方も一つの目安になります。
硬式グローブを左利きで選ぶ場合
硬式用グローブは、硬球の強い衝撃に耐えられるように、革も芯材もかなりしっかりしています。
左利きの硬式グローブは、どうしても需要が限られるので、軟式用に比べるとモデル数が少なめです。
そのぶん、一つひとつのグローブにかけられている設計の工夫やこだわりは強いと感じます。
硬式グローブの特徴としては、次のような点が挙げられます。
- 革が厚く、しっかりしているため重め
- 型付けに時間がかかる(最初はかなり固い)
- そのぶん耐久性が高く、長く使える
高校野球や本格的な硬式リーグを目指している場合は、最初から硬式グローブに慣れておくことも大切です。
ただし投資額も大きくなるので、「本当に硬式で続けるかどうか」「どのポジションで勝負したいか」を、監督やコーチとよく話し合ってから決めると安心です。
軟式と硬式で迷ったときの目安
- 少年野球・草野球中心なら軟式用グローブが基本
- 高校野球や本格的な硬式リーグを目指すなら硬式用
- 最初の一つは軟式グローブでキャッチボールから慣れるのもおすすめ
- 硬式用は価格も高めなので、進路や継続期間も考えて選ぶ
硬式グローブは3万円〜5万円以上のモデルも多く、投資額も大きくなります。正確な仕様や価格はメーカー公式サイトやショップの最新情報を確認し、最終的な判断はチームの監督やコーチなど専門家に相談しながら決めると安心です。
野球グローブ左利き用人気ブランド
左利き用のグローブは、右利き用に比べるとラインナップが少ないとはいえ、人気ブランド各社からしっかり出ています。「どこのメーカーを選べば間違いない?」という不安も大きいと思うので、ここでは、大人・少年問わずチェックしておきたいブランドをまとめておきます。
ミズノ(Mizuno)
日本の定番ブランドで、ミズノプロやグローバルエリートといった上位シリーズから、少年用・草野球用のエントリーモデルまで、左投げ用のラインナップが豊富です。
ミズノ公式オンラインストアでは、「グローブ・グラブ」のカテゴリから、利き手やポジションで絞り込んで探すことができます。
ミズノの左利き用グローブの良さは、なんといっても「日本人の手に合ったフィット感」と「安定した品質」です。
どの価格帯でも作りが安定しているので、初めて買う左利きグローブとしても安心感が高いブランドかなと思います。
ゼット(ZETT)
プロステイタスシリーズなど、本格志向のプレーヤーから支持されるブランドです。
硬式・軟式ともに左投げ用モデルが用意されており、しっかりした作りと渋いデザインが好きな人には刺さると思います。特に硬式用では、芯の強さと革質の良さが光るモデルが多く、「長く大事に使いたい」人には向いています。
ローリングス(Rawlings)
メジャーリーグでもおなじみのブランドで、ハイグレードなシリーズからカジュアルな軟式向けまで選択肢が多いです。
左利き投手用グローブや外野用の左投げモデルも比較的見つけやすい印象があります。デザイン性も高く、カラフルな配色のモデルが多いので、「見た目もこだわりたい」左利きには楽しいメーカーです。
アシックス(ASICS)、ウィルソン(Wilson)など
アシックスのゴールドステージシリーズや、ウィルソンのAシリーズなどにも左投げ用モデルがあります。
さらに、左投げ専門ブランドのCHIAKIのように、左利きプレーヤーに特化したブランドも存在していて、こだわり派の左利きにはかなり魅力的です。
こうしたブランドは、左利き用の金型から作り込んでいたり、左投げ向けのバランスを意識した設計をしていたりするので、「どうせなら徹底的に左利き仕様で揃えたい」という人には一度チェックしてほしいところです。
ブランドごとのフィーリングは、実際に手を入れてみないとわからない部分も多いです。
可能であれば、スポーツショップや野球専門店で、同じポジション・同じ利き手のグローブをいくつか試着してみるのがおすすめです。
「このブランドは手を入れた瞬間にしっくりきた」「こっちは指先が窮屈に感じる」など、カタログではわからない違いが見えてきますよ。
左投げ軟式グローブミット草野球
草野球で左利きがグローブを選ぶときは、「どのポジションをメインで守るか」と「どのくらいガチでプレーするか」で、選ぶべきグローブが変わってきます。
週末に友だちとワイワイ楽しむレベルなのか、リーグ戦でしっかり勝ちにいくチームなのかによっても、必要なクオリティや価格帯が変わってくるんですよね。
ピッチャー・外野がメインの人
ピッチャーなら、ボールの握りを隠しやすいクローズドウェブの投手用グローブがおすすめです。
左ピッチャーは戦力としてかなり重宝されるので、グローブも「投手用」とわかる形のものを用意しておくと、チーム内での役割も明確になりやすいです。
外野手なら、縦長でポケットが深めの外野用グローブを選ぶと、フライの捕球が安定しやすくなります。
フェンス際の打球や頭上を越える打球など、ギリギリのプレーで差がつきやすいので、「外野で守ることが多いな」と感じるなら、外野専用グローブを一本用意しておくのもアリです。
ポジション固定しない人はオールラウンド
草野球では、毎試合ポジションが変わることも珍しくありません。そんな場合は、オールラウンド型の軟式グローブ左投げ用を一つ持っておくと便利です。
内野も外野もそれなりにこなせるので、チームの穴を埋めるユーティリティプレーヤー的な動きにも対応できます。
特に、人数がギリギリのチームでは、「今日はショートをお願い」「次の回はライトに回って」などのオーダーが普通に飛んできます。
そんなとき、オールラウンド型のグローブならポジションが変わっても違和感なくプレーできるので、一本でいろんな役割をこなしたい左利きには心強い相棒になりますよ。
草野球用左利きグローブの選び方の目安
- 週末レベルなら、軽めの軟式グローブが扱いやすい
- ピッチャー中心なら投手用、外野中心なら外野用を優先
- ポジションが固定されていないならオールラウンド型が便利
- 試合用と練習用でグローブを分けると長持ちしやすい
ミット(ファーストミットやキャッチャーミット)についても、左投げ用がしっかり用意されているブランドが増えてきています。ファースト専任になりそうな人は、通常の内野用グローブではなく、左投げ用の一塁ミットも選択肢に入れてみてください。
左利き用グローブ子供と大人の価格
左利き用グローブは、右利き用に比べると「ちょっと割高」に感じることもあります。これは、単純に生産数が少なく、在庫リスクも高いからです。
とはいえ、だいたいの価格帯を知っておけば、予算のイメージもつかみやすくなります。「この価格ならエントリーモデルだな」「このあたりから本格派向けだな」とざっくりわかるだけでも、選びやすさはかなり変わります。
子ども向け左利きグローブの目安
- 合成皮革の入門モデル:数千円台〜
- 本革の少年軟式モデル:5,000〜15,000円程度
合成皮革モデルは軽くて柔らかく、最初の一つとしては十分です。「とりあえずキャッチボールを楽しませたい」「続くかまだわからない」という段階なら、無理に高価な本革モデルを買わず、入門モデルからスタートするのも全然アリです。
本格的に野球を続けたい場合は、小学高学年あたりから本革モデルにステップアップしてもいいかな、という感覚です。本革グローブは、使い込むほどに手になじんでいくので、「自分だけの相棒感」を楽しめるのもメリットです。
大人向け左利きグローブの目安
- 軟式用エントリーモデル:1万円前後から
- 軟式用ハイグレードモデル:2万〜3万円前後
- 硬式用グローブ:3万〜5万円以上のモデルも多い
社会人から野球を始める人や、久しぶりに草野球を再開する人は、「最初から高いグローブを買うべき?」と迷うかもしれません。
個人的には、週1〜2回の草野球なら、まずは1〜2万円台の軟式グローブで十分かなと思います。硬式リーグや公式戦中心の人は、3万円台以上の本格モデルも検討してみてください。
価格情報についての注意
ここで挙げた金額は、あくまで一般的な目安であり、円相場やメーカーの方針、セール時期によって大きく変動します。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。
また、ケガの予防や競技レベルに合った道具選びについて不安があれば、最終的な判断はスポーツショップのスタッフや指導者など専門家にご相談ください。
中古グローブや型落ちモデルをうまく活用すると、左利き用でもコスパよく揃えることができます。
ただし中古の場合は、革のヘタリ具合や紐の切れ、型のクセなどもチェックしておきたいところです。できれば、実物を触って状態を確認できる中古ショップのほうが安心度は高いかなと思います。
左利き野球グローブ選びのまとめ
ここまで、左利きの野球グローブについて、基礎知識から選び方、ブランド、価格の目安まで一気に見てきました。
最後に、左利き野球グローブ選びで大事にしてほしいポイントを、もう一度整理しておきます。ここだけ読み返しても、「何に気をつければいいか」がパッと復習できるようにしておきますね。
- 「右投用」「左投用」「LH」「RH」などの表記は、必ず「どちらの手で投げるか」ないしは「グローブをはめる手のことか」を基準に読み解く
- 少年軟式グローブ左投げ用は、柔らかさ・軽さ・サイズのバランスを最優先する
- ピッチャー・ファースト・外野など、左利きが起用されやすいポジションを意識して形を選ぶ
- 軟式か硬式か、草野球レベルか本格派かで、必要なグレードや価格帯が変わる
- 左利き用グローブは選択肢が少ない分、ネット通販と実店舗の両方をうまく使う
左利きというだけで、野球でも道具でも「マイナー側」にまわされがちですが、そのぶん工夫次第で大きな武器にもなります。
レフティラボでは、野球だけでなく、左利きの才能や可能性に関する記事も発信しています。左利きの野球グローブ選びをきっかけに、「左利きである自分の強み」をもう一歩深く掘り下げてもらえたら嬉しいです。
道具選びはあくまでスタートラインですが、自分の手にしっくりくるグローブと出会えると、野球の楽しさは一気に広がります。あなたの手にしっくりくる左利きの野球グローブが見つかって、グラウンドで思いきりプレーできるよう、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

