スノーボードを始めると、まず迷いやすいのが自分のスタンスがレギュラーかグーフィーかという点です。
どっちが正しいということはなく、体のバランスや動きやすさで自然に決まります。
スノボの利き足や普段の動作から判断する人もいますが、右利きでグーフィーになるケースも少なくありません。私は左利きですが、利き足は右で、スノボはグーフィースタンスです。(レギュラースタンスでも滑れます)
実際にスノボでグーフィースタンスの人はどれくらいの割合なのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では、グーフィーとレギュラーの違いを分かりやすく整理し、レギュラーとグーフィーの決め方のポイントを解説します。
さらに、グーフィーの由来や歴史、滑っている姿がかっこいいとされる理由にも触れます。また、板の違いや選び方、スノボの角度の調整方法など、実際にゲレンデで役立つ情報も紹介します。
加えて、初心者から上級者まで人気のあるスノーボードの3大メーカーについても触れることで、これから板を購入しようとしている人の参考になる内容にまとめました。グーフィースタンスを選ぶ際に迷わないために、ぜひ最後まで読んでみてください。
- グーフィーとレギュラーの違いや特徴が理解できる
- 自分のスタンスの決め方や判断方法が分かる
- グーフィースタンスの割合や利き足との関係を知れる
- 板の違いや角度調整、メーカー選びの参考になる
グーフィースタンス:スノボの基本と特徴
- グーフィースタンスとは?
- スノーボードのグーフィーとレギュラーの違い
- レギュラーとグーフィーはどっちが多いのか
- グーフィースタンスの人はどれくらいの割合
- スノボの利き足とスタンスの関係
- 右利きはグーフィーになる可能性はある?
グーフィースタンスとは?
グーフィースタンスとは、スノーボードに乗る際に右足を前に置いて滑るスタイルを指します。
レギュラースタンスでは、一般的に「利き足」として使うことが多い右足を後ろにして安定性を高める人が多いため、それとは逆の右足が前に出るグーフィーはやや少数派とされています。
とはいえ、珍しいからといって不利になることはなく、むしろ自分の体に合った立ち方を選ぶことが滑りやすさに直結します。

このスタンスが「グーフィー」と呼ばれる理由には諸説ありますが、ディズニーキャラクターの「グーフィー」がサーフィンで右足を前にして描かれていたことが由来の一つとされています。
スノーボードはサーフィンやスケートボードの文化を取り入れて発展したスポーツであるため、この呼び方が自然に広まりました。
実際の滑りでは、グーフィーだからといってテクニックが制限されるわけではありません。ターンやジャンプ、トリックの方法はレギュラースタンスと同じように学べます。
ただし、周囲の人に説明するときには「右足前のスタンス」と言い換えると伝わりやすいでしょう。初めてスノーボードを始める人は、利き足を軸に考えるだけでなく、スケートに乗る感覚やボールを蹴る感覚を確認すると、自分がグーフィーなのかどうかが理解しやすくなります。
スノーボードのグーフィーとレギュラーの違い
スノーボードにおける「グーフィー」と「レギュラー」の違いは、どちらの足を前に置くかというシンプルな点にあります。
レギュラースタンスは左足を前にするスタイルで、多くの人が自然と選びやすいとされています。一方でグーフィースタンスは右足を前にする滑り方で、全体から見ると少数派になります。
ここで大切なのは、どちらが優れているかということではなく、自分の体の動きに合っているかどうかです。
レギュラーは「右足を後ろに残して力を使えるため安定感がある」と言われることが多く、グーフィーは「体のバランス感覚が取りやすい人にとって自然な体勢になる」と語られます。
つまり、違いは単に足の位置だけですが、滑りやすさや安心感は大きく変わるのです。
また、実際の練習方法や板の扱い方もスタンスによって微妙に変わります。
例えば、ターンを始めるときの踏み込み方やエッジの使い方は、前に置く足の違いにより感覚が異なります。
そのため、初めての人はどちらが自然に感じるかを体験し、無理に矯正しないことが上達の近道になります。
グーフィーとレギュラーの違いは単純に見えて、実際には滑り方全体に影響を与える重要なポイントだと理解しておくと安心です。
レギュラーとグーフィーはどっちが多いのか
スノーボードのスタンスを調べると、多くの人はレギュラースタンスを選んでいることが分かります。
具体的には、全体の約6~7割ほどがレギュラーで、残りの3~4割程度がグーフィーだとされることが一般的です。この割合は人種や文化的な背景によってもわずかに変動しますが、大まかな傾向としてはレギュラーが多数派であるといえます。
こうした割合の背景には、右利きの人が多いことが関係しています。右利きの場合、利き足を後ろにして支える方が安定すると考えられるため、自然にレギュラーを選ぶ人が多くなるのです。
ただし、右利きでもグーフィーになるケースは決して珍しくありません。利き手や利き足だけで判断するのではなく、スケートボードやサーフィンのときの感覚を試してみると自分に合ったスタンスが見つかります。
一方で、割合にとらわれすぎる必要はありません。少数派だからといって不利になるわけではなく、プロの世界でもグーフィースタンスで活躍する選手は数多く存在します。
むしろ、自分に合わないスタンスを選ぶ方がバランスを崩したり、練習の効率が下がったりするリスクが大きいといえます。結局のところ、レギュラーかグーフィーかを決める基準は統計ではなく、滑りやすさや安心感を優先するのが賢明な選択です。
グーフィースタンスの人はどれくらいの割合?
スノーボードにおけるスタンスの分布を調べると、全体の中でグーフィースタンスを選ぶ人は約3〜4割程度といわれています。
多数派はレギュラースタンスで、6割前後を占めることが一般的です。数の上ではレギュラーのほうが多いものの、グーフィーの割合は決して少なすぎるわけではなく、滑っていると同じスタンスの仲間を見つけられる程度には存在します。
この割合にはいくつかの要因が関係しています。例えば、右利きが全体の大多数を占めることが背景として挙げられます。
右利きの場合、右足を後ろにして支える姿勢が自然に感じられるため、結果的にレギュラーを選ぶ人が多くなります。しかし一方で、バランス感覚や身体の動かしやすさからグーフィーを選ぶケースも一定数存在します。
さらに、スポーツの経験によっても割合は変動します。スケートボードやサーフィンで右足を前に置くスタイルに慣れている人は、スノーボードでも自然とグーフィーを選ぶことがあります。
そのため、統計的には少数派であっても、実際にゲレンデに立てば多くのグーフィースノーボーダーと出会うことができるでしょう。
スノボの利き足とスタンスの関係
スノーボードのスタンスを決めるとき、多くの人が参考にするのが「利き足」です。
利き足とは、ボールを蹴るときに使いやすい足や、一歩目を踏み出す際に自然と出る足のことを指します。
一般的に、利き足を後ろに置くと安定しやすいため、右利きの人はレギュラースタンス、左利きの人はグーフィースタンスになりやすいと説明されることがあります。
ただし、この関係はあくまで目安に過ぎません。
実際には、利き足とは逆のスタンスが自然に感じられる人も少なくありません。例えば、走り出すときは右足を出すけれど、スノーボードでは右足を前に置いたほうがバランスを取りやすいというケースもあります。(私は利き足は右足ですが、スタンスは利き手と同じ、左側であるグーフィーが自然でした)
つまり、利き足とスタンスの関係は完全に一致するわけではなく、体の使い方や感覚によって変わるのです。
また、スポーツ経験による影響も無視できません。スケートボードやサーフィンを経験している人は、既に慣れているスタンスをスノーボードでも採用する傾向があります。
したがって、利き足はスタンスを判断するひとつの材料にすぎず、最終的には実際に滑ってみて自然に感じる立ち方を選ぶことが重要です。
右利きはグーフィーになる可能性はある?
右利きの人が必ずレギュラースタンスになるわけではありません。
実際には、右利きであってもグーフィースタンスを選ぶ人は少なくなく、決して珍しいことではないのです。右利きでグーフィーになる要因には、体のバランス感覚や普段の動作パターンが深く関わっています。
例えば、右利きでも「右足を前にした方が視線や体の動きが安定する」と感じる人がいます。また、走り出す動作やジャンプの踏み込みで使う足と、滑走中に前に出す足は必ずしも一致しないことも多いのです。そのため、右利きでありながら自然にグーフィーを選ぶことはごく普通の現象といえます。
さらに、スポーツ経験による影響も大きな要素です。スケートボードやサーフィンで右足を前にするスタイルを取ってきた人は、スノーボードでも同じ体勢を選びやすくなります。
これは体が覚えた動きがスタンス選びに直結するためです。したがって、右利きだからといってレギュラーに固定する必要はなく、自分に合った姿勢を優先するのが最善です。グーフィーかどうかは他人と比べるものではなく、滑っていて「自然に立てる」と感じることこそが最も大切な基準になります。
グーフィー:スノボの決め方と楽しみ方
- レギュラーとグーフィーの決め方のポイント
- グーフィーの由来と歴史を知ろう
- 板の違いと選び方
- スノボの角度の調整方法
- グーフィーがかっこいいと言われる理由
- スノーボードの3大メーカーと選択の参考
レギュラーとグーフィーの決め方のポイント
スノーボードを始めるときに最初に迷いやすいのが、自分がレギュラーなのかグーフィーなのかというスタンスの違いです。
これを判断するためには、いくつかの簡単なチェック方法があります。最も手軽なのは「押されたときに自然と出る足」を確認する方法です。
後ろから軽く背中を押してもらい、とっさに前に出した足が前足になりやすいといえます。また、サッカーボールを蹴るときの利き足を後ろに残すスタイルを参考にするのも一つの目安です。
ただし、この判断基準だけに頼ると間違えることもあります。実際にボードに乗って数メートルだけ滑ってみると、身体が自然に安定する方向が分かることが多いのです。
特に初心者の場合、慣れないうちは違和感を覚えるかもしれませんが、何度か試すうちに「しっくりくる」立ち方が見えてきます。重要なのは無理に多数派に合わせるのではなく、自分に合ったスタンスを選ぶことです。これが安全面や上達の速さにもつながります。
グーフィーの由来と歴史を知ろう
「グーフィー」という言葉の由来をたどると、サーフィン文化に行き着きます。
1930年代に公開されたディズニーの短編映画で、キャラクターのグーフィーがサーフィンを楽しむ場面がありました。
このとき右足を前にして波に乗っていた姿が特徴的で、その姿勢が「グーフィースタンス」と呼ばれるようになったとされています。
サーフィンはスノーボードやスケートボードと深いつながりを持つスポーツであり、スタンスに関する呼び方も共通して広まっていきました。
この名称は「滑り方が少数派で少し変わっている」というニュアンスを持ちながらも、決して否定的な意味ではありません。
むしろ、サーフィンやスノーボードの世界では「個性を表すスタイル」として受け入れられてきました。歴史的な背景を理解すると、グーフィーという言葉には単なる足の置き方以上にカルチャーや遊び心が込められていることがわかります。
今でも世界中のライダーたちが誇りを持って自分のスタンスを名乗っているのは、この文化的背景があるからだといえるでしょう。
板の違いと選び方
スノーボードを選ぶ際に意識すべき点の一つに、スタンスごとの板の違いがあります。基本的に多くのボードは左右対称の「ツインチップ」形状になっているため、レギュラーでもグーフィーでも同じように使用できます。
ただし、オールラウンド用やカービング特化のモデルではノーズ(前方)とテール(後方)に微妙な違いを持たせた「ディレクショナル」形状が多く見られます。
この場合、グーフィースタンスの人はビンディングの取り付けを反転させて調整する必要があります。
また、板の長さや硬さもスタンス選びに関わります。特に初心者は取り回しやすさを優先して、やや短めで柔らかいボードを選ぶと安心です。
加えて、自分がグーフィーであることをショップスタッフに伝えると、角度の設定やバインディング位置について適切なアドバイスを受けられます。
こうした調整を怠ると、思ったようにコントロールできず、余計に転びやすくなることもあるため注意が必要です。
言い換えれば、板選びは単なるデザインやブランドの好みだけでなく、自分のスタンスに合った調整を前提に考えることが大切です。特に初めて購入する人にとって、正しくセッティングされた板は上達への近道となるでしょう。
また、ビンディングの調整時は、ダックスタンスという(いわゆるガニ股)調整も有効である場合があります。(私はこのスタンスだとレギュラー、グーフィーともに違和感なく滑れるようになりました)
スノボの角度の調整方法
スノーボードで快適に滑るためには、スタンス幅やビンディングの角度調整が欠かせません。角度をどう設定するかで、ターンのしやすさや安定性が大きく変わります。
一般的に初心者は「前足を15度前後、後ろ足を0度から-6度程度」に設定することが多く、このセッティングは「ダックスタンス」と呼ばれます。
左右対称に近い形になるため、前にも後ろにもスムーズに動きやすいのが特徴です。
一方で、カービングやスピードを重視したい人は、後ろ足をマイナスではなく少しプラスにして「前足+18度、後ろ足+6度」といった前傾スタンスを選ぶ場合もあります。
これにより、進行方向への踏み込みが強まり、エッジを使ったターンで安定感を得やすくなります。ただし、後ろ足に角度をつけすぎると逆方向に滑るときに動きづらくなるため注意が必要です。
重要なのは、あらかじめ一つの角度に固定してしまうのではなく、滑りながら自分に合ったセッティングを探ることです。
ゲレンデで何度か試し、板の反応や体の動きやすさを確認することで、理想的な角度が見つかります。ショップでセッティングを依頼する際にも、自分がどのような滑りをしたいかを伝えると適切なアドバイスを受けられるでしょう。
グーフィーがかっこいいと言われる理由
グーフィースタンスは全体から見れば少数派であるため、独特の個性を持っていると考えられています。
滑っている姿を見たときに「珍しい立ち方だ」と印象に残ることが多く、これが「かっこいい」と評される理由の一つです。
また、プロのライダーや有名な動画作品でグーフィーのスタンスを巧みに使いこなす姿が紹介されることで、スタイルとしての魅力がさらに高まっています。
さらに、グーフィーは「自分にとって自然な形を貫いている」という点でも評価されます。多数派であるレギュラーに合わせるのではなく、自分に合ったスタンスを選んで滑ること自体が、自信や個性の表れとして映るのです。
特にトリックやジャンプの場面では、グーフィーで滑っている姿が独特のリズムを生み出し、観客の目を引くことも少なくありません。
もちろん、かっこよさはスタンスそのものではなく滑りの技術や表現力によって決まります。しかし、「少数派である」という希少性や「独自のスタイルを持つ」という印象が重なることで、グーフィーが特別にかっこいいと語られることにつながっているのです。
スノーボードの3大メーカーと選択の参考
スノーボードを選ぶとき、多くの人が注目するのが「バートン(Burton)」「サロモン(Salomon)」「K2」という3大メーカーです。これらのブランドは世界的に信頼が厚く、それぞれ特徴が異なるため、自分の滑り方や目的に合わせて選ぶ際の参考になります。
バートンはスノーボード文化を牽引してきた歴史あるメーカーで、初心者から上級者まで幅広いラインナップが揃っています。
特に耐久性や安定感に優れており、長く使える点が魅力です。サロモンは軽量で扱いやすい設計に定評があり、フリースタイルやパークでのトリックを楽しみたい人に向いています。一方のK2は柔軟性と操作性に強みがあり、初心者でも安心して扱えるボードが多くラインナップされています。
選ぶ際には単純にメーカーの知名度に頼るのではなく、自分のレベルや滑りたいスタイルを考えることが大切です。
例えば、長く安定したターンを楽しみたいならバートン、軽快なジャンプや回転技を挑戦したいならサロモン、まずは基礎を学びたいならK2といった選び方が考えられます。
さらに、同じメーカーでもシリーズごとに特性が異なるため、ショップで実際に相談しながら選ぶのが安心です。これにより、自分に合った一枚を見つけやすくなります。
グーフィースタンス:スノボの基本と選び方まとめ
最後に、本記事のまとめを総括していきます。
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グーフィースタンスは右足を前にして滑るスタイル
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レギュラースタンスは左足を前にして滑るスタイル
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グーフィーは全体の3〜4割程度で少数派
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レギュラーは全体の6〜7割程度で多数派
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利き足を後ろに置くと安定しやすい傾向がある
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右利きでもグーフィーになる人は少なくない
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スタンスは利き足だけでなく体のバランスでも決まる
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スケートやサーフィン経験がスタンスに影響する
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グーフィーはディズニーキャラクターの名が由来
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スタンスは実際に滑って試すのが一番確実
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ツインチップ板は左右対称でどちらのスタンスでも使える
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ディレクショナル板はグーフィーの場合セッティング調整が必要
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初心者は前足15度・後ろ足0〜-6度の角度が扱いやすい
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グーフィーは少数派ゆえに個性的でかっこいいとされる
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スノーボードの三大メーカーはバートン、サロモン、K2