左利きの日としてよく紹介されるのは、8月13日の「国際左利きの日」と、2月10日の「左利きグッズの日」です。同じ記念日が年2回あるというより、成り立ちや目的の違う2つの日が紹介されています。
8月13日は左利きの暮らしや困りごとへの理解を広げる国際的な催し、2月10日は日本で左利き用の道具に目を向けるきっかけとして知られています。「いつなの?」と聞かれたら、この名前も添えると分かりやすいですよ。
私自身も左利きなのですが、この2つの記念日について徹底的に調べてみると、右利きが多数派の社会で左利きがどう扱われてきたか、その歴史や右利きとの違いまで見えてきました。
ここでは主催団体の説明と、当時のイベント取材を手がかりに日付の由来を確認し、あなたの暮らしで取り入れやすい過ごし方を紹介します。
左利きの日は8月13日と2月10日|違いを比較

左利きに関する2つの記念日
| 日付 | 呼び方 | 主なテーマ | 由来の確認先 |
|---|---|---|---|
| 8月13日 | 国際左利きの日 International Left-Handers Day | 左利きへの理解と暮らしの工夫 | 英国Left-Handers Clubの公式説明 |
| 2月10日 | 左利きグッズの日 左利き用グッズの日とも表記 | 左利き用の道具を知る・使う | 菊屋浦上商事の2009年イベント取材 |
どちらも左利きに関心を持つきっかけですが、覚え方が違います。海外の情報を探すときは「August 13」「International Left-Handers Day」、日本の道具や催しを探すときは「2月10日」「左利きグッズの日」を組み合わせると目的に近づきやすくなります。
8月13日:国際左利きの日の由来
Left-Handers Clubの公式ページは、同クラブが1992年8月13日に国際左利きの日の催しを始めたと説明しています。左利きの良さや日常の不便を共有し、多数派の右利きにも理解してもらう趣旨です。
由来を調べると1976年という年も出てきます。同じ公式ページは、米国のDean R. Campbellが1976年に8月13日を提案したという情報に触れつつ、詳細な情報を持っていないとも記しています。2026年8月の管理者による回答も、米国での提案と英国のクラブが始めた催しを分けて説明しています。
そのため、「1976年の提案」と「1992年のクラブによる開催」は別の段階として読むと整理できます。1992年を世界で初めて左利きの日という発想が生まれた年、と言い切るのは適切ではありません。
一方、「創設者の誕生日だから8月13日」という説明は、今回確認した主催団体の資料では裏付けを取れませんでした。日付の理由を紹介するときは、確認できる開催日と確認できない伝聞を分けておきましょう。
2月10日:「レフト」の語呂合わせ

2月10日は、数字を0=レ、2=フ、10=トと読む「レフト」の語呂合わせです。左利き用グッズを扱う菊屋浦上商事に関する2009年2月8日のアキバ経済新聞の取材記事では、この日を「左利き用グッズの日」としたことを記念するイベントが紹介されています。
その年のイベントは記念日当日の2月10日ではなく、2月8日に開催すると告知されていました。左手でサインを書くなど、来場者が参加して道具や左利きの感覚に触れる内容です。記念日とイベントの実施日は一致するとは限らないんですね。
この資料からは、少なくとも2009年当時に日付と語呂合わせが使われていたことを確認できます。一方、現在も同じ店や会場で毎年催しがあるとは限りません。予定を立てる際は、主催者のその年の案内を確認してください。
「日本のお盆と重なるため、8月13日を2月10日に移した」という説明も見かけますが、今回の取材記事にはその理由は示されていません。8月13日の代替日と断定せず、グッズをテーマにした日本の記念日として理解するのがよさそうです。
海外でも同じ日?よくある疑問

韓国などでも8月13日なの?
主催団体は8月13日の催しが世界各地で祝われていると説明しています。ただし、国際的に紹介される日付であることと、各国の政府が定める祝日・公的記念日であることは別です。
韓国の情報を探すときも、8月13日の国際左利きの日への言及なのか、現地団体の独自の催しなのかを確認しましょう。この記事で韓国の独自の公的記念日の有無まで確認できたわけではないため、「韓国には別の日がない」とは断定しません。
旅行先で参加したい場合は、国名だけでなく都市名や主催者名も確認すると、過去の催しと今年の予定を混同しにくくなります。
右利きの人も参加していい?
もちろん、一緒に道具の使い方や席の配置を考える日にしてよいと思います。左利き用と右利き用の道具を見比べたり、右利きの人が使いにくさを聞いたりするだけでも、日常で何を変えられるか話しやすくなります。
ただし、苦手な手で刃物や熱い調理器具を使う体験は避けましょう。紙に名前を書く、食卓で肘がぶつかりにくい座り方を考えるなど、安全にできる題材で十分です。
「右利きの日はいつ?」という疑問については、この2つの資料は右利きの記念日を定義していません。左利きの日を知るために、対になる記念日の存在や不存在まで断定する必要はありません。
左利きの日の過ごし方|家庭・学校でできること

つまり、この記念日は単なる「記念日」にとどまらず、左利きの人の声を社会に届けるための重要な起点になっているのです。私も毎年この時期になると、左利き関連の話題がSNSで盛り上がるのを見て、少しうれしい気持ちになります。
大きなイベントを探すだけでなく、普段の使いにくさを1つだけ見直す日としても楽しめます。次の案は、このサイトからの提案です。
自分を労わる道具を1つ見直す
「左利きの日って、結局なにをすればいいの?」と迷う方も多いですよね。特別な決まりはないので気楽でOKなのですが、せっかくなら左利きの自分をちょっと労わる日にしてみるのがおすすめです。私自身、この日をきっかけに左利き用の道具を新調するようにしています。
まずは「最近どの場面で手が疲れた?」「うまく切れないのはどのハサミ?」と、困る場面から考えてみましょう。左利き用という表示だけで決めず、刃の向き、持ち手、紙面の見え方など、自分の動作に関係する箇所を確認します。
ハサミを候補にするなら、左利きハサミと両手用の違い・選び方を参考にしてみてください。本人が右手用に慣れている場合もあるので、プレゼントでは使う手と希望を先に聞くのがおすすめです。
道具を贈る前の確認ポイント
- 何の動作を、どちらの手で行うか
- 今の道具で困っている箇所があるか
- 左手用か、持ち手だけが左右対応か
- 手の大きさや用途に合うか
特に子どもには、「左利きだからこれを使うべき」と決めるより、一緒に試せるとよいですね。買う物が思いつかなければ、机の配置や筆記具の置き場を変えるだけでも取り入れられます。
家庭や教室で使いにくさを共有する

家庭なら、食卓で隣の人と肘が当たる位置、キッチンの道具の持ち手、よく使う引き出しの位置などを一緒に見てみましょう。本人が困っていない場面まで変更する必要はなく、「ここだけ変えたい」を聞くと具体的です。
学校では、机を隣とくっつけたときの書く腕の動きや、共用ハサミの表示を確認する題材にできます。本人の了解なしに「左利き代表」として発表させるより、使いにくい道具があれば誰でも伝えられる場にしたいですね。
話題のきっかけが欲しいときは、左利きのあるあると暮らしの工夫もどうぞ。体験は人によって違うので、「左利きなら全員こう」とまとめず、あなた自身の困りごとを言葉にするために使ってみてください。
店や職場では表示と配置を見直す
文具店なら左手用の商品を探しやすくする、職場なら共用道具の場所や選択肢を確認する、といった小さな変更が考えられます。記念日の企画に合わせる場合も、普段からどの情報が欲しいか聞いてみると役に立つ内容を作りやすくなります。
商品を紹介するなら、実際の仕様と確認日を添えましょう。「左利きにはこれ一択」と広めるより、どの部分が使いやすさに関係するかを説明し、本人が選べるようにすると親切です。
SNSやPRで左利きの日を伝えるときの注意点
鬼滅の刃の甘露寺蜜璃ちゃんも実は左利き説??
(筆者イメージイラスト)
上の画像は筆者のイメージイラストです。キャラクターの利き手を作品の公式設定として紹介するものではありません。
記念日の投稿では、最初に「8月13日・国際左利きの日」または「2月10日・左利きグッズの日」と書くと、読み手が日付を取り違えにくくなります。由来に触れるなら、主催団体や当時の資料へのリンクも添えてください。
内容は、本人の了承を得た困りごとの紹介、使う道具の仕様、試しやすい工夫などが向いています。有名人の利き手や体験談は、本人の発言などを確認できるものだけにしましょう。「天才が多い」といった属性の決めつけに頼らなくても、暮らしの話は十分おもしろいと思います。
催しを告知するときは、日付のほかに開催年、会場、参加条件、予約の有無を明記します。古いイベント写真や記事を紹介する場合は、過去の事例だと分かる形にしておきたいですね。
2つの左利きの日を、暮らしを見直すきっかけに
最後に、本記事のポイントをまとめていきます。左利きにとって歓喜の日は年に2回あります。私も徹底調査して初めて知った面もあり、左利きコミュニティがさらに盛り上がっていくのを期待したいですね。
覚えておきたいのは、8月13日は左利きへの理解を広げる国際的な日、2月10日は「レフト」の語呂合わせによる日本のグッズの日、という違いです。1976年の提案と1992年のクラブによる催しも、分けて読めば混乱しにくくなります。
どちらの日にも、特別なことをする義務はありません。道具を1つ見直す、隣の人に使いにくさを伝える、といった身近な工夫を、あなたのペースで取り入れてみてください。

